20220911

わざわざ私のために用意してくれたものなのかもしれないのだ。というか、わざわざ切手を買って、切手を貼って、ポストに投函してくれたものなのだ、この手紙は。

 

そういうことに、気付けないでいる。そういうことにふと思い至って、自分の胸の辺りがひび割れていることに気付く。乾いた土くれみたい。助けてくれる人も心配してくれている人もいるのに、医療機関にだって受診できているのに、世界で一人ぼっちみたいに思ってしまうのはなんでなんだろう。

 

少しずつしか変われないと思う。少しずつでも変われたらと願っている。急いで急いで走って息を切らして、焦っていることに気付かないでいる。いきなりそんな変われないよって焦らなくていいよって言葉が形にならなくてばらばら宙に浮いてだんだん空っぽで何かあったらしいことだけが分かる。