日記3

ちらちら高校野球を見ながら掃除をする。模様替え。浅く漬かったきゅうりがおいしい。じんわり汗をかいた。コンビニまで歩いた。粗大ごみ券を買った。店員さんがはきはきとしていた。はきはき。声がよく通る。声がよかった。しかしその声を覚えていない。

 

よく見ずにきていたがよく見ないけれど髪が伸びている。今読んでいる本に、まず生きてみる、歩いてみる、ということが書いてあって、ここにメモする。山に向かって目を上げる。頭の中で考えてばかりいて、恐れてしまう。私は恐い。私は怖がっている。恐いと言葉にしてみる。私は恐かったのだと書いて書いたその文を見て初めて知るようにそれを目にした。

口に出してみて初めてこんなふうに思っていたんだと知る。すらすら口から出る言葉に自分で驚く。ちゃんと話せるんじゃん。相手がいて話せる状況があっていろんな条件が重なってだろうけど。

 

忘れがちなことはよく噛んで食べること。

 

ゆったりした服が好きなように、ゆったりした目標を立てるようにしたい。せかせかしすぎている。欲張りたい。がんばりたくない。無理をしないってどういうこと?適度な運動、睡眠時間の確保、日光を浴びる、ネガティブなことを考えてもその考えが浮かんだこと自体を責めない、薬を飲み忘れない、やらなきゃならないことがありすぎる。覚えていなきゃいけないことが多すぎる。分かってるから紙やスマホにメモしてリマインダーをセットしてカレンダーに入力してとかやればいいじゃんて言われなくとも。外部委託すればいいんなことは知ってる、んなことはやってもやってももう恐くてそれすらだめみたいな気になってしまう日もある。あったっていい。寝る。寝れない。寝たい。寝ない。書く。書けない。書く。書かない。

 

悪い言葉を使うと悪い人間になってしまうんじゃないかって怯えていた。感じているはずの感情に気づかないことがあった。とする。口汚く罵った後にその言葉も言ったことにも傷ついてしまうみたいな。その状況を避けるために。或いは別の理由から。なかったことにしてきた感情がたくさんあった。として。

 

泳ぎたい。水泳着を買うのが面倒くさい。水のなかを漂いたい。